着付けのことがよくわかる

七五三着付け(三歳女の子)

七五三の着付けを説明しましょう。
まず、用意するもの。
着物(祝い着)・三つ身仕立てで、体系に合わせて肩揚げ、腰揚げをしておきます。
帯(三尺帯)・兵児帯ともいいます。簡単な蝶々結びにします。
被布・着用が楽でかわいい装いです。寒さよけにもなります。
長襦袢・前日に半襟を縫い付けておきます。
下着・肌襦袢とすそよけを用意しておきます。

まず、下着と足袋を着けて、長襦袢を着せます。襟合わせをして、付けひもで結びます。
この時、下前のつけひもを身八つ口から出します。
次に着物の袖を通し、襟を合わせて、付けひもを胸下で蝶々結びにします。
半襟は1cmぐらい出します。
帯は三尺帯を使います。帯を胸あたりで、2、3巻きします。
後にまわして、蝶々結びをします。帯の重なり具合をキレイにしてあげてください。

上手な帯の巻き方の説明をします。
基本的には、まず帯の中央を前中心に当て、左右それぞれを体に一周半を巻きつけて後にもっていき、蝶々結びをするときれいに結べます。
帯が足りなかったり、長すぎたりする場合は帯の巻き方で調整します。

あとは、ひもや帯が苦しくないか、半襟は1cmくらい出ているか、襟合わせがちゃんときれいにできているか、着物のそでと長襦袢のそでがちゃんと重なっているか、確認してあげてください。

最後に被布を着せてあげれば完成です。

その他ですと、髪の毛をかわいらしくアップしてあげると良いですね。
小さい子供なので、長時間の着物の着用はいやがるかと思いますが、きれいに着つけてあげでくださいね。

七五三着付け(五歳男の子)

七五三の5歳の男の子の着付けを説明しましょう。

まず、長襦袢を着せて、下前のつけひもは身八つ口から出して後ろから回し前で結びます。
着物を着せて、半襟が1cmほど見えるように合わせ胸下で結びます。
袴をあてて帯を巻く位置を確認します。帯は袴でちょうど隠れる位置に巻きます。
帯のテ先から15cmぐらいの所に洗濯ばさみをつけ、これを背中心に合わせます。
テ先を上にしてタレで一巻きし、懐剣をはさん二巻き目を絞めます。
タレを背中心で斜めに折りあげて、テ先は二つ折にします。テ先が上になるように結びます。
タレの元を広げ、外が表になるように15cmぐらいの長さをはかり、すのこだたみにします。
羽が中央にくるようにし、1つ山ひだを作ります。
テ先を上から被せて左羽の下を通し、右側に抜いて絞めます。
テ先は帯の間に入れ、結び目が見えないようにします。
袴を広げて足を入れ、前袴の中心を体の中心に合わせ、前ひもを後ろに回します。
左右のひもを帯の結び目の上でひとねじりし、結び目にかけて下を通して前にまわします。
前中央でひもを右上に交差させて、下になっているひもを折り返して後ろに回します。
帯の胴回りの下の方で蝶々結びをします。
袴の越部羅を帯に差し込み、ひもを前に回します。
右ひもを上にして交差させ、前ひもの下からくぐらせて引き出し、固結びをします。
左のひもを上に引き抜き、右のひもはすのこだたみにします。
上のひもですのこだたみの中央を巻きます。
最後は折り返して、十文字を作ります。

子供ですので、長時間の着物は嫌がるかもしれませんが、奇麗に着つけてあげてくださいね。

着物でのたち振る舞い

着物は着付けをして終わりではありません。
着物姿の時のたち振る舞いをしっかりしましょう。
せっかく奇麗に着付けた着物も姿勢が悪いと台無しです。

まず姿勢は、着物が持つ直線的な美しいラインを崩さないために、洋服の時以上に背筋を伸ばします。頭の上から引っ張られているような感覚でいましょう。

歩き方
歩幅は小さめにまっすぐあるきましょう。
意識して胸を張り、姿勢よく、すそがめくれないように注意しながら外股にならないようにしましょう。

おじぎの仕方
頭を下げるのではなく、腰から曲げて上半身全体を倒すようにします。おじぎをしたら一拍おいてから体をおこします。
普段のおじぎは上半身を45度ぐらい倒して両手が自然に前に来るようにします。
深いおじぎは上半身を90度ぐらい倒す勢いで両手がひざにつくようにします。
このとき、背中が丸まらないようにしましょう。

腕を上げるとき
電車のつり革や、タクシーを止めるなどの、腕を高く上げる動作は、二の腕が見えないように反対の手でそで口を軽く押さえましょう。
着物の時は、腕や足などがたくさん見えてしまうと、だらしない印象になってしまいますのでくれぐれも注意しましょう。

階段の上り下り
上るときは右手で軽く上前を持ち上げ、一歩ずつ折ります。
足首やふくらはぎを見せないようにしましょう。
下りるときはすそが割れないように太ももの位置で上前を軽く押さえ、つま先から足をおろします。

化粧室
たもとは帯の上あたりに挟んでおくと両手が自由になって便利です。
すそは、上前、下前を後ろまで大きくあげて帯に挟みましょう。

着付けとメイク

着物を着つけたら、メイクも着ものに合わせてみるのは、なかなか良いことではないでしょうか。

私が真剣に着物を着たのは、成人式と、結婚式と、踊りの簡単な発表会でしたが、成人式は、自己流メイクでした。
深い紫の振袖に、金髪でした。
あの頃は良かれと思ってやってみた「着物に金髪」でしたが、今見るとやはりちょっと微妙な気がします。
今でこそ、倖田來未さんや浜崎あゆみさんなどが、和服でも金髪だったりしますが、当時はただの変な趣味の人だったのではないでしょうか。
ヘアメイクじたいは、かなり和装な感じのヘアメイクでした。かんざしも刺していましたしね。

結婚式の時は、もちろんメイクさんがついていました。
前取りなどという写真を前もって撮っておくというのもしましたが、その時もメイクさんがピッタリと横についていました。
写真だけなので、かなりの厚塗りで、そんなに色白ではない私の顔が真っ白になっていました。
前取りもそうでしたが、結婚式は体にもファンデーションを塗るんですね。
ドレスにファンデーションがつかないんでしょうか?
今さらになって、心配しています。
特にウェディングドレスなんかは、必ず真っ白ですしね。

やはり、白無垢と洋装、色などでメイクが変わるようで、和装は白でメイクはピンク系でした。
同じ白でもウェディングドレスではシャイニー系、カラードレスはレッドでしたので、ライトブラウン系のメイクでした。
やはりプロは違います。
自分の顔がまるで別人のようになっていました。
そのメイクの仕方を覚えて、マネをしてみたりしましたが、やはり普段にそのメイクですと、少し厚化粧に見えますね。

半幅帯、貝の口の着付け

半幅帯の着付けで、貝の口の着付け方を説明しましょう。
貝の口とは、直線のラインを生かした結び方で、シャープな印象にしあがります。
形よく仕上げるためには、角をきちんと合わせることがポイントです。
テ先の取り方から帯を二巻きするところまでは、文庫結びと同じです。

まず体の中心を基点に、テ先とタレを合せて、タレをテ先と同じ長さ分だけとります。
テ先は、そのままにして、タレの余りの分を内側に折り返します。
脇よりもさらに長い分は、一巻き目と二巻き目の間に入れ込みます。
右手でテ先のワを持ち、左手でタレを上からかぶせます。
タレを内側に折りあげて、テ先を包み込むようにひと結びします。
右手でテ先のワを持ち、左手でタレを持って、斜めにしっかりと絞めます。
結び目の線にそって、テ先を斜めに折り上げます。
テ先の上にタレをかぶせ、テ先を包み込むように内側に折り上げます。
形を整え、帯の胴回りと結び目をしっかりと持って、右回りに後に回せば完成です。

若い方から、年配の人まで幅広く使える、帯結びかと思われます。
私の踊りの先生も、よくこの「貝の口」を結ばれています。
結び方になれるまでは、なかなか上手にできないかもしれませんが、見ただけや、1度やっただけでは、そうすぐに上手にはできません。
日頃から、着付けの練習をしておくと良いでしょう。

仕上がった帯につける、アクセサリーなどもありますので、そういった物をアクセントにすると若々しくなりますね。

男性浴衣の着付け

男性の浴衣の着付けは、女性の浴衣の着つけにくらべて格段に簡単です。
ただ、女性と違って、すその長さの調節ができませんので、自分の体に合った浴衣を用意することが大切です。

浴衣の着つけに必要なもの

下着
下着は男性用の肌襦袢とステテコを用意するか、あるいは普通のシャツとトランクスでもかまいません。シャツは襟元から見えないように、V字のものが望ましいでしょう。
腰ひも
腰ひもを1本使用します。すべりにくくて絞めやすい「モスリン」がいいでしょう。
洗濯ばさみ
角帯を結ぶとき、帯の長さを決めて留めておくために使用します。
補正用タオル
胴回りが細い人は、下着の上からタオルを巻いて体系の補正をします。
スポーツタオルを縦に二つ折か三つ折にして、ウエストからお腹にかけて巻きつけてひもで押さえます。
細見の人以外は必要ありません。

まず、浴衣に腕をとおし、そで山を持って両手を左右にひきます。
後ろの襟を首にひっつけて、前に引き共襟をそろえて、背中心を確認します。
背中心をずらさないように気をつけながら、下前を左腰に持っていきます。
上前も同じように重ね、腰骨あたりの襟先を右手で押さえます。
左手で腰ひもを取り、右手に渡して腰骨のすぐ上のあたりに当てます。
腰ひもを後ろで交差させて、左右にしっかりと引き絞めます。
前に回して、中央でひもを2回からげて左右に強くひき絞めます。余りは挟みこみます。
腰ひものあたりを上に引き上げて、背中にゆとりを出します。
男性の着付けでは、衣紋は抜きません。

小物の準備

着物を着つけるにはたくさんの小物の準備がいります。
着つけに必要な小物の説明をしましょう。
・肌襦袢・直接肌につけるものなので、汗を吸収しやすく肌にやさしい綿素材が好まれます。
・裾避け・着物のすそが汚れるのを防ぎ、すそさばきをよくするために大切なものです。
・半襟・長襦袢の襟に縫いつけます。着物の襟が汚れるのをふせぐ役目もしてくれます。
・三河芯・半襟を縫い付けるときに、衣紋の形が崩れないように一緒に縫いこむ芯の事です。
・襟留め・着付けの過程で、長襦袢と着物の襟を合せて留めておくものです。洗濯ばさみでも代用できます。
・仮ひも・腰ひもとは別に少し短めで細いひもを1本用意します。二重太鼓を結ぶ時に帯のお太鼓の大きさを決めるために使用します。
・腰ひも・長襦袢を着るときに1本、着物を着るときに2本、また帯結びのときの仮ひもとして1本、合計4本使います。
・伊達締め・長襦袢や着物の上から絞めて着崩れを防ぐためのものです。
・帯枕・お太鼓結びなどをするときに帯山の形に立体感を出すために使います。
・帯板・帯をまくときに前板の部分に入れてシワがよらないようにするためのものです。
・補正用タオル・ウエスト用とヒップ用があり、着物を美しく見せるため、着崩れ防止のために補正タオルを使用します。
・足袋・礼装から普段着まで幅広く使えるのが、白足袋です。
・和装ブラジャー・和装では、あまり胸のふくらみを強調せずむしろ胸全体をなだらかに整えたほうが美しく見えます。和装ブラジャーは胸の豊かな人にお勧めです。

着付けの準備

着物の着付けには準備が必要です。
まず着つけの準備をしましょう。
前日までの準備を説明いたします。
まずは、必要なものがそろっているか確認します。
着物を着る当日にあわてることのないように、前日までに着つけに必要なものがそろっているか確認しましょう。
着物と帯のコーディネートはもちろん、袖からチラリと見える長襦袢やさまざまな小物、バグや草履、との相性も大切です。時間をかけてキチンと選んでおきましょう。

次に補正用のタオルを用意します。
着物を美しくまとい、着崩れを防止するために、長襦袢を着る前に補正をします。
補正は、タオルを腰ひもで留めるだけでもかまいませんが、補正用のタオルを作っておけば、より簡単に補正ができて便利です。

次に長襦袢に半襟をつけておきます。
これも忘れてはいけません。
半襟は着物が汚れないように長襦袢に縫いつけておくものですが、襟元を引き締めるアクセントとしても必要です。三河芯と一緒に半襟を縫い付ける方法のほかに、半襟だけ先につけてプラスチック芯を差し込む場合もあります。

次に着物に風通しをしておきましょう。
着物を着る前日には、ハンガーにかけて風通しをしておきます。
たたみじわができている場合は、軽くアイロンをかけておきましょう。
ただし、あまり長時間ハンガーにかけておくと、着物の形が崩れてしまいますので、1〜2時間風を通したらもう一度たたんでおきましょう。
めんどうかと思いますが、着物を大切にするためには必要なことです。

着付けの小物

日本の民俗衣装だというのに、着付けができる人が激減してきているのではないでしょうか。
そして着物の知識も薄れてきているのではないでしょうか。
しかし、それでも着物を着る人は、まだまだたくさんいます。
そんな中、着物の着付け小物も着つけがしやすいように進化してきているようです。

腰ひも1つにしても、ゴムひもが入ったシャーリング腰ひもや、伊達締めにもシャーリングが入っています。

シャーリングの入った腰ひもについては、私の経験では絞め具合がシャキっとしないような気がするのでオススメできない気がします。ゴムが入っている為、体にはフィットしていますが、やはり少し緩い気がします。

伊達締めについては、シャーリングが入っていても特に問題はないかと思います。

さて、ここで使い方に困った小物を紹介します。
クリップがついているシャーリング伊達締めです。
前側の内側脇腹あたり、左右に1つずつクリップがついています。
主に長じゅばんの襟が開いてくるのを防ぐために使いますので、着物には使用しない方がいいかと思います。(襟がつまるので、着物の襟がつまってしまっては長じゅばんが見えなくなるため)
着付けの仕方はというと、普通の伊達締めを使用した時の衣紋の抜き加減が普段着の着物でこぶし1つ分、礼装でこぶし1つ半ほどですが、この伊達締めを使用する場合は、かなり襟がしまりますので、普段より少し多めに衣紋を抜いておくとよいかと思います。

まず長じゅばんの左の身八つ口から片方のクリップを入れて下前の襟を止めます。
上前は右のクリップをそのまま適当な位置で止めてください。
あとは背中心に気をつけて、普段より多めに衣紋を抜き、そのまま伊達締めをしめます。

着付けの小物の選び方

着物は着つけるだけではありません。小物もしっかり選んで着付けましょう。

伊達えり
きものとの調和と季節感を出す色選びをしましょう。
昔は上等な着物は重ね着をする習慣があり、その名残で礼装用の着物の襟元を華やかに見せるために使われるのが伊達襟です。
無地か地紋入りが一般的です。
濃いめの色をアクセントとして使い、着物を引き締めてみせたり、着物と同系色の薄い色を選んで、上品に仕上げることもできます。
帯揚げや伊達じめの色とのバランスを考えながら選ぶと良いでしょう。

帯揚げ
着物に調和させるか効果色で選ぶかです。
帯揚げも帯と同じように、着物の格に調和するものを選びます。礼装用の場合、基本は白です。総絞りや金、銀糸をあしらったものだと豪華さを演出できます。小紋や紬などカジュアルな装いのときは、帯揚げに個性を主張する色をもってくるのもよいでしょう。帯と着物に溶け込み過ぎないようにメリハリをつけるような色合わせを心がけましょう。

帯締め
色味だけではなく絞めるという実用性も大事です。
帯締めは、帯を押さえるためのものです。糸を組み合わせて作られた組紐ですが、代表的なタイプとして、平らに組まれた平打ちとマルク組まれた丸組があります。礼装用には見た目のボリューム感も大切です。色は白地に金銀をあしらったもの、平打ちなら幅の広いものを選びましょう。準礼装には淡い色を使った上品なものを絞めて帯と調和させます。
色味のはっきりしたものは全体を引き締めるアクセントになります。

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